
深夜の吉原。仲之町通りをまっすぐ、旧遊郭街の出口にある弁財天。
1923年(大正12年)の関東大震災。逃亡を防ぐため大門が閉じられた遊郭街。閉じ込められた女性たちは迫る火の手から逃れようと、街の外れにあった弁財天の池に次々飛び込み圧死。490人もの若い女性たちが亡くなった。
当時の池は埋め立てられNTTの建物になっています。
それにしても「人権」のかけらもない扱いを受けていた女性たち。
彼女たちがもし「基本的人権の尊重」をうたう憲法の下に生きていたら、と思うとかわいそうでなりません。
「大正デモクラシー」とはいえ、社会の中で弱い立場の人々から収奪・搾取することが黙認されていた時代。「デモクラシー」があくまでも金持ちの特権だった時代。そんな時代に退化させてはいけません。
「日本国憲法第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」。そして「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」。
当時もしこの憲法があったなら救われた人々がいたかも、と思うと残念です。
「分け隔てなく国民を平等に守る」という意味で基本的に素晴らしい憲法。この憲法を変えようとする人々のひそかな企みに恐怖を覚えます。
貧しい人々。立場の弱い人々。すべての人々に栄光あれ。
- 2016/05/12(木) 03:07:40|
- 台東
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忘れてはいけない。人々が粗末に扱われた歴史を。
繰り返しいてはいけない。人々が生きることさえ許されなかった暴力が存在したことを。
鬼気迫る深夜の吉原弁財天でそう思いました。
- 2016/05/12(木) 03:00:36|
- 台東
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深夜の吉原を歩く。
かつてのメインストリート「仲之町通り」をひたすらすすむ。
- 2016/05/12(木) 01:15:01|
- 台東
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風俗店が並ぶ一角から灯りがこぼれる。
かつて吉原遊郭にあった大楼・角海老楼にちなんで名付けられた風俗店「角海老」のネオンも。
- 2016/05/12(木) 01:14:30|
- 台東
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300年。かつて江戸を、日本を代表する色街だった。深夜の吉原を歩く。
- 2016/05/09(月) 02:51:50|
- 台東
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「吉原大門」
江戸最大の遊郭への入口となる大木戸があった。
かつてをしのばせるものは今、その地名にしか残っていない。
- 2016/05/09(月) 02:47:56|
- 台東
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メインストリートは大きなS字カーブ。正面玄関の役割を果たしていた大門(おおもん)から中が見渡せないよう、あえてこのような仕組みにしたと言われています。
- 2016/05/09(月) 02:45:55|
- 台東
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